水槽の「表示容量」と実際に入る水量はなぜ違う?メーカー公表値と計算で比べてみた
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「60×30×36cmの水槽なら、64.8L入るのでは?」と思って買った水槽の箱に「約57L」と書いてある。そんな経験がある方もいるかもしれません。この記事では、メーカーが公表している水槽の寸法と容量を使って、差がどのくらいあるかを計算します。アクアリウム計算の水量は「幅×奥行×高さ×0.9」で求めており、その0.9の意味の確認でもあります。確認日は 2026-09-29 です。
1. 外寸から求めた体積と、メーカーの表示容量
コトブキ工芸「レグラス」の製品寸法(外寸)と表示容量、ジェックス(GEX)「グラステリア」の水槽サイズと水容量を比べました。「比」は、表示容量を外寸の体積で割った値です。
| 製品 | 外寸(mm) | 外寸の体積 | 表示容量 | 比 |
|---|---|---|---|---|
| レグラス R-300 | 310×190×260 | 15.3 L | 14 L | 0.91 |
| レグラス R-450 | 450×300×320 | 43.2 L | 38 L | 0.88 |
| レグラス R-600S | 600×300×360 | 64.8 L | 57 L | 0.88 |
| レグラス R-600L | 600×450×450 | 121.5 L | 110 L | 0.91 |
| レグラス R-900S | 900×300×360 | 97.2 L | 90 L | 0.93 |
| レグラス R-900L | 900×450×450 | 182.3 L | 157 L | 0.86 |
| グラステリア 600ST | 約600×300×360 | 64.8 L | 約57 L | 0.88 |
| グラステリア 600 | 約600×300×400 | 72.0 L | 約65 L | 0.90 |
上の8件を含む11件(表にないレグラスR-200、R-350、R-400も含む)で計算すると、比は最小0.83〜最大0.93、平均は約0.89でした。0.9を掛ける方法は、平均的にはおおむね合いますが、水槽によっては−3%〜+8%ずれます(R-400で+8.0%、R-900Lで+4.5%多めに、R-350で−3.0%少なめに出ます)。
2. 内寸で計算してみる(当社の推測を含む)
外寸には、ガラスの厚みが含まれます。R-600Sはガラス厚6mmです。側面と背面が底のガラスの上に載る構造と仮定して内寸を出すと、588×288mm、高さは354mmになります。フチまで水を入れた場合は約59.9Lです。
表示の57Lを、内寸の底面積(1,693cm²)で割ると水深は約33.7cmで、フチの約1.7cm下の水位に当たります。表示値は、フチまで入れない使い方を前提にしているのではないか、と当社は推測しています。ただし、各社の「水容量」がどの水位を指すのか、当社が確認したページには定義が書かれていませんでした(不明)。
3. 底床・レイアウトでさらに減る
底床(ソイルや砂)を平均2cmの厚さで敷くと、その体積は 58.8×28.8×2 ≒ 3.4L です。ただし、底床の粒の間には水が入るので、実際に減る水量はこれより少なくなります(どのくらいかは底床の種類で変わり、当社では未測定です)。流木や石、フィルター内の水も加わるため、実際の水量は表示値より少なく、50L台になることは十分あり得ます。
4. 水量の誤差が結果に与える影響
60cm規格水槽(60×30×36cm)で、ツールが出す58.3Lと、メーカー表示の57L、さらに底床などで少なくなったと仮定した55Lで、ツールの主な出力を比べます。
| 水量 | ネオン換算の上限(水量×0.5) | ろ過循環量(5〜10倍/h) | CO2目安(水量÷50、bps=1秒あたりの泡の数) |
|---|---|---|---|
| 58.3 L | 29.2 | 292〜583 L/h | 1.2 bps |
| 57 L | 28.5 | 285〜570 L/h | 1.1 bps |
| 55 L | 27.5 | 275〜550 L/h | 1.1 bps |
この程度の差なら、目安として使う分には結果はほとんど変わりません。差が効きやすいのは小型水槽や、水量を基準に量を決めるものを入れるときです。添加物や薬剤を使う場合は、製品の説明書で基準になる水量を確認し、できれば実際の水量を量ってください。
5. 入力するときの注意:内寸を入れると二重に引かれる
アクアリウム計算の「カスタムサイズ」は、入力した3辺の積に必ず0.9を掛けます。内寸や実際の水深を入れると、すでに実効水量に近い値を、さらに10%減らすことになります。R-600Sの内寸(58.8×28.8cm)と水深33.7cmを入れると、本来は約57Lのところ、約51.3Lと表示されます。カスタムサイズには外寸(水槽の外形)を入れるか、内寸を入れた場合は結果を約1.1倍して読んでください。
正確な水量が必要なときは、目盛りのあるバケツやポットで水を入れ、実際に量る方法が最も確かです。
6. 水の重さ
水1Lはおよそ1kgです。57Lなら、水だけで約57kgです。ジェックスの600ST水槽の個装重量(梱包込み)は11,500gと書かれています。水槽台や床の耐荷重は、台のメーカーの表示で確認してください。
出典(確認日 2026-09-29)
- コトブキ工芸 レグラス:https://www.kotobuki-kogei.co.jp/leglass/
- ジェックス グラステリア600ST:https://product.gex-fp.co.jp/fish/?m=ProductListDetail&cid=317&id=1325
- ジェックス グラステリア600:https://product.gex-fp.co.jp/fish/?m=ProductListDetail&cid=17&id=35
- 計算:アクアリウム計算のソースコードと同じ式を使ったPythonの検算(水量×0.5、5〜10倍、÷50 など)。内寸・水深の計算は当社の計算で、メーカーの数値ではありません。
この記事は AI の支援を受けて作成し、内容を確認のうえ公開しています。 更新日:2026-09-29