レジンの型の体積を測って必要量を出す:4つの形の計算例と、入力ミスで起きること
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レジン計算機の「使い方ガイド」には、各入力欄の意味が書かれています。この記事はその続きとして、実際の数値でレジン計算機と同じ式を計算し、どこで間違えやすいかをまとめたものです。計算は、ツールの式を取り出して実行した結果と、別の計算(Python)の結果が一致することを確認しています(2026-09-29)。
1. 測るのは型の「内側」
必要なのは、レジンが入るくぼみの体積です。型の外形ではありません。
- ノギス(デジタルキャリパー)で、くぼみの内側の幅・深さを測ります。
- 壁が斜めの型は、上(口)と下(底)で幅が違います。両方測ると「円錐台」として計算できます。
- シリコン型は柔らかいので、平らな面に置き、押さえつけずに測ります。
2. 計算例(比重 1.10、UVレジン)
ツールが使う式は次のとおりです。体積はmm³で求め、1000で割るとml、比重を掛けるとgになります。
| 形 | 入力(mm) | 式 | 体積 | 必要量 |
|---|---|---|---|---|
| 円柱 | 直径30、高さ8 | π×15²×8 | 5,654.9 mm³ | 5.65 ml / 6.22 g |
| 直方体 | 40×30、高さ5 | 40×30×5 | 6,000 mm³ | 6.00 ml / 6.60 g |
| 半球 | 直径40 | (2/3)×π×20³ | 16,755.2 mm³ | 16.76 ml / 18.43 g |
| 円錐台 | 上70・下60、高さ8 | (π×8/3)×(30²+30×35+35²) | 26,598.8 mm³ | 26.60 ml / 29.26 g |
円錐台の式は、上と下の直径が同じなら円柱と一致するはずです。直径60・高さ10で確かめると、どちらの式でも 28,274.3 mm³ になりました。
ツールの画面は小数第1位までの表示なので、円柱の例は「5.7 ml / 6.2 g」と表示されます。
UVレジンの場合、厚み(円柱・角型は高さ、半球は直径の半分)が5mm以上だと画面に硬化不良の警告が出ます。上の例では、円柱(8mm)・角型(5mm)・半球(20mm)・円錐台(8mm)のすべてが対象です。警告の意味は次の記事で説明します。
3. 入力ミスでこうなる
- 半径と直径の取り違え:直径30のつもりで15と入れると、体積は 5.65 ml から 1.41 ml、ちょうど4分の1になります。円は半径を2乗するため、間違いが2乗で効きます。
- 単位の取り違え:ツールの入力はmmです。3cmの型に「3」、高さ8mmに「0.8」と入れると、体積は1,000分の1(約0.006 ml)になります。
- 形の選び間違い:ドーム状の型を円柱として入れると、実際より多く見積もります。
結果が極端に小さい・大きいときは、まず単位と直径/半径を疑ってください。
4. 個数・余裕・比重のずれ
円柱の型(直径30、高さ8)で3個作る場合の合計は 16.96 ml、18.66 g です。
- 5%の余裕を見ると 19.59 g、10%なら 20.53 g。
- 比重は、ツールの初期値が1.10です。実際の製品が1.05だと合計は 17.81 g、1.15だと 19.51 g で、初期値に対して約±4.5%動きます。製品の表示や説明書に比重があれば、そちらを入力してください。
表示がない製品の比重は「不明」です。使用量が分かっているなら、電子はかりで1回はかってみるのが確実です。
5. STL・DXFの検算と注意
- STL:ツールは、閉じた立体の表面(三角形の集まり)から体積を求めます。一辺10mmの立方体(12枚の三角形)で式を実行すると、1,000 mm³(1.0 ml)になりました。
- DXF:閉じた輪郭の面積に「深さ」を掛けます。たとえばL字の輪郭(40×30の長方形から20×15を切り欠いた形)は面積900 mm²、深さ5mmなら4,500 mm³(4.5 ml)です。図面に閉じた図形が複数あるときは、最も面積の大きいものが使われます。
- 単位:STLをcm単位で書き出したファイルは、「cm」を選ばないと体積が1,000分の1になります(面積は100分の1)。
- どのデータを読み込むか(コードから読み取れる挙動):STLの体積は「閉じた面の内側」です。くぼみのある型そのもの(ブロック)を読み込むと、求まるのは型の材料の体積で、レジンの量ではありません。レジンが入る「中身」の形のデータを使います。
6. 実物での確かめ方(当社は未実施)
型のくぼみに水を入れて量る方法があります。水は1mlがおよそ1gなので、体積の確認に使えます。ただし当社では実際の型でこの方法を試していません。試す場合は、あとでレジンを入れる前に水分を完全に乾かしてください。
7. 型の材質と、計算した量のとらえ方
計算した量は、あくまで「くぼみを満たす理論値」です。パジコの公式ページには、不透明な型に流し込むと紫外線が均一に当たらず硬化不良になる場合があり、その場合は少しずつ数回に分けて照射時間を長めにする、という趣旨の注意が書かれています。また、レジンが高温のまま型から外すと型が破損するおそれがある、とも書かれています。型の材質(透明か不透明か)や、一度に入れる量・厚みは、必要量の計算とは別に、製品の説明書で確認してください。
出典・確認したこと(確認日 2026-09-29)
- 計算式:レジン計算機(
index.html)のソースコード。式を実行した結果とPythonの検算が一致。 - 比重・余裕の考え方:レジン計算機 使い方ガイド(当社)。
- パジコ「UV-LEDレジンについて」(不透明な型での硬化不良の注意):https://www.padico.co.jp/uvled-resin2021/
- パジコ「UV-LEDレジン 星の雫[ハードタイプ]30g」(高温のまま型から外す注意):https://www.padico.co.jp/products/resin/star-drop/led-curing-resin-star-drop-30g/
この記事は AI の支援を受けて作成し、内容を確認のうえ公開しています。 更新日:2026-09-29